米国SPDR11セクターと日本TOPIX-17の対応表(比較が成立する組み合わせ)
日米のセクター騰落を並べる作業は、どの行が本当に比較可能かを分かっていないと意味を持ちません。きれいに対応する組、注釈付きで対応する組、そして比べてはいけない3組に分けて整理します。教育目的であり、投資助言ではありません。
そのまま比較できる組み合わせ
| 米国(SPDR) | 日本(TOPIX-17) | 備考 |
|---|---|---|
| XLE エネルギー | エネルギー資源 | どちらも石油・ガス中心で原油に連動 |
| XLV ヘルスケア | 医薬品 | 日本側は純粋な製薬。米国のような保険会社・病院運営は含まない |
| XLU 公益 | 電力・ガス | どちらも金利感応度が高く国内規制産業 |
| XLB 素材 | 素材・化学 | 日本側は機能性化学の比重が高い |
| XLRE 不動産 | 不動産 | 日本側はREITだけでなくデベロッパーを含む |
注釈付きで対応する組み合わせ
| 米国(SPDR) | 日本(TOPIX-17) | 注釈 |
|---|---|---|
| XLI 資本財 | 機械 + 建設・資材 | 日本は資本財と建設を分けている。合算してから比較する |
| XLP 生活必需品 | 食品 | 日本側は日用品・食品小売を含まない(それらは小売に入る) |
| XLF 金融 | 銀行 + 金融(除く銀行) | 合算しないとセクターの半分だけを比べることになる |
比べてはいけない3組
XLK テクノロジー vs 電機・精密。 最もよくある誤りです。XLKはソフトウェアと大型プラットフォームが主体。日本の電機・精密は半導体製造装置・電子部品・精密機器、つまりハードウェアで設備投資サイクル依存かつ輸出主導です。XLKがソフトウェアのバリュエーション上昇で上げた週に電機・精密が付いてこなくても、それは異常ではなく単に別のエクスポージャーです。比較するなら米国の半導体関連指数と並べてください。
XLY 一般消費財 vs 小売。 XLYは超大型2社の影響が大きく、自動車・外食・旅行も含みます。日本の小売は国内小売業であり、自動車は完全に別業種です。一対一で読んでもほとんど情報になりません。
XLC コミュニケーション・サービスには対応業種がない。 通信とメディアは情報通信・サービスその他などに分散しています。無理に相手を作らず、比較表から外すのが正解です。
鉄鋼・非鉄というギャップ
日本は鉄鋼・非鉄を独立業種として持っています。米国では素材(XLB)の中の小さなウェイトに埋もれる部分です。世界の産業サイクルを読みたい場合、日本の鉄鋼ラインの方がXLBよりクリーンなシグナルになります。
比較の順番
エネルギー → 金融(合算)→ 資本財(合算)→ 医薬品 → 公益 の順で見てください。この5組で「日米がマクロについて同じ見方をしているか」が判断できます。落とし穴の3組は、乖離として説明しようとせず、独立した別の論点として扱ってください。
まとめ
きれいに対応するのが5組、合算が必要なのが3組、比べてはいけないのが3組、相手がいないのが1つ。この整理を先に済ませておくと、日米比較表が飾りではなく判断材料になります。
Sector Pulse日本(TOPIX-17業種)と米国(SPDRセクター)の週次騰落率をまとめます。どこが買われ、どこが売られ、日米でどう食い違ったか。データの記録であり、投資助言ではありません。
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