2次試験の直前1週間:新しいことをやらず、型と体調を仕上げる過ごし方
直前1週間で実力は大きく伸びない。伸びるのは実力を本番で出し切る確率のほうだ。この時期にやるべきことは、新しい知識を入れることではなく、すでに持っている型を崩さないことと、体調を本番の時間帯に合わせることに尽きる。
やらないことを先に決める
直前期に一番もったいないのは、不安から手を広げることだ。
- 新しい参考書・解答メソッドに手を出さない。 型が2つになると、本番で迷う時間が増える。
- 初見の過去問を大量に解かない。 1日に4事例を毎日解くと、疲労で見直しが雑になる。
- 模範解答の比較に時間をかけすぎない。 予備校ごとに解答が割れる設問は、そもそも採点の幅が広い。
80分演習は「本番の時間帯」で2回だけ
1週間のうち、休日などを使って本番と同じ時間割で事例を通しで解く日を1〜2回作る。目的は点数ではなく、次の確認だ。
- 午後の事例(特に最後の事例Ⅳ)で集中が落ちないか
- 休憩時間に何を食べる・何を見ると回復するか
- 35分の時点で書き始められているか
それ以外の日は、1事例をじっくり解くより設問解釈と骨子づくりだけを20分で回すほうが効率がいい。記述まで書かなくても、「この設問は何を問われ、与件のどこを使うか」を決める練習は十分に効く。
ファイナルペーパーは1枚に削る
直前に見返す紙(ファイナルペーパー)は、事例ごとに半ページ、全体で1枚に収める。載せるのは知識ではなく「自分がよくやる失敗」だ。
- 事例Ⅰ:組織・人事の話を戦略と切り離して書いてしまう
- 事例Ⅱ:ターゲットを書き忘れる(ダナドコの「ダ」が抜ける)
- 事例Ⅲ:原因と対策の対応がずれる
- 事例Ⅳ:単位・端数処理・計算過程の書き漏れ
自分の過去の答案を見返して、2回以上やっている失敗だけを残す。1回しかやっていないものは載せない。紙が長くなると、当日の休憩時間に読み切れない。
前日の過ごし方
- 演習は軽めに1事例の設問解釈だけ。解き切ると疲れるし、出来が悪いと不安が増える。
- 持ち物(受験票・筆記用具・替えの芯・消しゴム複数・電卓・時計・昼食・飲み物・上着)を夕方までに揃える。電卓は試験で使えるタイプか、受験案内で必ず確認しておく。
- 会場までの経路と所要時間を確認し、早めに着く前提で出発時刻を決める。
- 睡眠時間はいつも通り。早く寝ようとして眠れないほうが消耗する。
当日の休憩時間
休憩は「前の事例を振り返る時間」ではない。次の事例の準備をする時間だ。
- 終わった事例の答え合わせを周囲の会話や自分の記憶で始めない。できなかった設問を引きずると、次の80分に響く。
- ファイナルペーパーの、次の事例の欄だけを読む。
- 事例Ⅳの前は糖分と水分をとり、計算の型(CVPの式、NPVの手順など)を1回だけ目で追う。
まとめ
直前1週間は、足すより削る。演習は本番の時間帯で1〜2回、ファイナルペーパーは1枚、前日は軽く、休憩は次の事例のために使う。これで「知っているのに書けなかった」を減らせる。
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