2次試験で見たことのない設問が出たら:事例Ⅰ〜Ⅲで白紙にしない4つの手順
2次試験の本番では、毎年のように「過去問で見たことのない聞き方」の設問が1つ2つ混ざる。そこで手が止まると、その設問だけでなく、残りの設問の時間まで削られる。
見たことのない設問でも、やることは普段と同じだ。違うのは慌てて手順を飛ばしやすいことだけである。ここでは、事例Ⅰ〜Ⅲで想定外の設問に当たったときの手順を4つにまとめる。
手順1:設問タイプだけ先に決める
聞き方が新しくても、答えの形はたいてい次のどれかに入る。
- 理由・要因を聞いている(なぜ〜か)
- 施策・助言を聞いている(どうすべきか)
- 現状の分析を聞いている(強み・課題・特徴は何か)
- 効果・留意点を聞いている(何が起きるか、何に気をつけるか)
設問文の文末を見て、まずこの4つのどれかに仕分ける。理由を聞かれているのに施策を書くと、中身が正しくても点になりにくい。仕分けの考え方は設問タイプ別の切り口ストックでも整理している。
迷ったら、設問文の言葉をそのまま答案の書き出しに使う。「〜の理由は」「〜すべきである」と書き出しを決めると、答えの形がずれにくい。
手順2:与件文に根拠を探しに戻る
見たことのない設問ほど、知識から答えを作りたくなる。だが2次試験の答案の材料は、基本的に与件文の中にある。
- 設問文に出てくる言葉(時期・部門・商品・人物など)に印をつける
- 与件文で同じ言葉や近い言葉が出てくる段落を探す
- まだ他の設問で使っていない段落がないかを確認する
最後の確認が効く。与件文の中で「どの設問にも使っていない段落」が残っていたら、それが想定外の設問の材料である可能性が高い。手順1で決めた答えの形に、その段落の事実を当てはめる。
手順3:1つに絞らず、観点を分けて書く
自信がない設問で一番避けたいのは、1つの観点だけに字数を全部使って外すことだ。
- 事例Ⅰなら「組織」と「人事」
- 事例Ⅱなら「誰に」と「何を・どのように」
- 事例Ⅲなら「計画」「工程」「情報」
のように、普段使っている切り口で2つ以上の観点に分けて書く。片方が外れても、もう片方で点が残る可能性がある。与件文の言葉はできるだけそのまま使う。言い換えると、どこを根拠にしたのかが採点者に伝わりにくくなる。
手順4:時間は配分どおりに切る
想定外の設問に、他の設問の倍の時間をかけない。1問あたりの記述時間を決めているなら、それを超えた時点で、手順3で書ける要素だけを書いて次へ進む。
80分の配分は2次試験の80分をどう割るかにまとめている。大事なのは、「35分で書き始める」「最後の見直しの時間を残す」を想定外の設問のために崩さないことだ。白紙の設問が1つ出るより、全設問に要素が書いてあるほうが失点は小さい。
終わったあとに引きずらない
想定外の設問は、ほかの受験生にとっても想定外だ。自分だけが解けなかったと考える必要はない。休憩時間に「あの設問は何が正解だったか」を考え始めると、次の事例の80分が削られる。手を打つのは試験が終わってから、再現答案を書くときでいい。
まとめ
見たことのない設問が出たら、①文末で設問タイプを決める ②与件文の、まだ使っていない段落に根拠を探す ③観点を2つ以上に分けて与件の言葉で書く ④時間は配分どおりに切る。この4つを本番前に一度、自分の手順メモに書き足しておく。
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