2次試験の電卓:使えるのは2次だけ。サイズの目安と、押し間違えない手順
2次試験の事例Ⅳでは、計算そのものより、押し間違いと転記ミスで失う点が痛い。電卓は「第2次試験のみ使用可」であり、試験案内には「おおよそ縦180ミリ、横100ミリ、高さ30ミリ以内程度」とサイズの目安が示されている。時計も電卓も極端に大きくなければ問題ないが、他の受験者に迷惑をかけたり監督業務に支障が生じるときは、監督員が注意し、使用が禁止される場合もある(日本中小企業診断士協会連合会「試験に関するよくある質問(FAQ)」https://www.jf-cmca.jp/contents/013_c_faq/001_faq_shiken.html、2026-10-04 取得)。つまり、当日に試す道具ではなく、普段から同じ電卓で手順を固定しておく道具である。
条件確認は前日までに終える
電卓の条件は、当日の朝に気にするものではない。前日までに、受験案内とFAQを見て、自分の電卓を確認しておく。
- サイズの目安に収まるか。 机上で邪魔にならず、周囲にも影響しないものを選ぶ。
- キーの配置に慣れているか。 見た目より、普段どおりに押せることを優先する。
- 表示が読みやすいか。 桁の見間違いが起きる電卓は、直前期に不安を増やす。
- 持ち込み前提で演習しているか。 事例Ⅳだけ別の環境で練習すると、本番で手順が崩れやすい。
第2次試験は、令和8年10月25日(日)に事例Ⅰから事例Ⅳまで実施され、各80分・各100点である(日本中小企業診断士協会連合会「令和8年度 第2次試験案内概要」https://www.jf-cmca.jp/contents/010_c_/010_c_r08_shiken/R08_2ji_shiken_about.html、2026-10-04 取得)。事例Ⅳは最後の時間帯に置かれるため、疲れた状態でも同じ操作ができるかが重要になる。
途中値を余白に残す
押し間違いを減らす基本は、電卓の中だけで計算を完結させないことだ。途中値を手元の余白(普段の演習で計算に使っている場所)に残すと、どこでずれたかを後で追える。解答用紙に計算を書いてよいかは公式の案内に記載がないので、普段から解答用紙ではない場所で計算する手順にしておくのが無難だ。
- 式の形を先に書く。 いきなりキーを押さず、何を求める計算かを目で確認する。
- 途中値は短く残す。 すべてを清書する必要はないが、次の計算に使う値は読める形で置く。
- 単位と符号を横に書く。 数字だけだと、増減やマイナスの扱いで迷いやすい。
- 答案に転記する前に表示を見直す。 計算が合っていても、写す段階で間違えることがある。
キャッシュフローのように手順が決まっている計算は、キャッシュフローの計算の型で流れを確認し、余白に残す項目も固定しておきたい。
検算は別ルートで行う
同じ計算を同じ順番で押し直すと、同じ間違いを繰り返すことがある。検算は、できるだけ別の見方で行う。
- 概算でおかしくないかを見る。 桁が大きく外れていないか、符号が逆ではないかを確認する。
- 式を逆からたどる。 求めた値を使って、元の関係に戻るかを見る。
- 別の分解で計算する。 合計から差し引く方法と、要素を積み上げる方法を使い分ける。
- 最後に転記欄を確認する。 計算用の余白と、正式な解答欄を取り違えない。
メモリ機能は便利だが、頼りすぎると中に何が入っているか分からなくなる。慣れている操作だけを使い、途中値は紙に残す。事例Ⅳでは、速さより、ずれたときに戻れることのほうが大事である。
まとめ
電卓は第2次試験のみ使用可であり、条件確認は前日までに終える。 事例Ⅳでは、途中値を余白に残し、同じ計算を別ルートで検算する。 演習後は、計算過程と答案を残して書いた答案を貼って採点する(採点にはログインが必要)で確認すると、押し間違いの癖まで振り返りやすい。 道具を増やすより、同じ手順を崩さないことである。
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