中小企業診断士一次試験の科目別勉強時間|800〜1000時間の配分例
中小企業診断士の合格までに必要な学習時間は、初学者で約800〜1000時間というのがよく使われる目安です。ただし、これは合格者全員に当てはまる数字でも、1次7科目へ均等に割る数字でもありません。先に各科目の目標点を決め、必要なところへ時間を寄せる方が計画は崩れにくくなります。
800〜1000時間をどう捉えるか
1次試験は、経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の7科目です。合格基準は原則として総点の60%以上、かつ1科目でも40%未満がないこと。科目ごとに60%以上なら科目合格となる制度もあります。
したがって、全科目60点を狙う必要はありません。得意科目は65〜70点で貯金を作り、苦手科目は45〜50点を確保する設計でよい。学習全体を900時間と置くなら、1次に650〜750時間、並行する2次対策や模試・復習に残りを使うのが一つの現実的な形です。2次筆記は事例I〜IVで、特に財務・会計は事例IVへそのままつながります。
科目別の勉強時間は財務・経済を厚くする
初学者が1次対策に720時間使う場合の配分例です。最初の1か月で各科目を10時間ずつ試し、その正答率を見て20〜30%は動かしてください。
| 科目 | 目安時間 | 配分の理由 |
|---|---|---|
| 財務・会計 | 150時間 | 計算の反復が必要。事例IVの土台にもなる |
| 経済学・経済政策 | 120時間 | グラフと計算は積み上げ型で、直前詰め込みが難しい |
| 企業経営理論 | 110時間 | 範囲が広く、用語理解と設問読解の両方が要る |
| 運営管理 | 110時間 | 生産管理と店舗・販売管理を分けて演習する |
| 経営法務 | 80時間 | 改正論点を含め、直前期の反復で記憶を保つ |
| 経営情報システム | 75時間 | 経験差が出やすい。頻出用語から固める |
| 中小企業経営・政策 | 75時間 | 暗記比重が高く、試験2〜3か月前に回転を上げる |
暗記3科目である法務・情報・中小は、早期に一度全体像を見た後、5〜7月へ復習を寄せます。反対に財務と経済は、週末のまとめ学習ではなく、平日に20〜30分ずつ触る方が落ちにくいです。
初学者と経験者では最初に時間を引き算する
配分は肩書ではなく、過去問の結果で変えます。勉強開始時に各科目20問を時間無制限で解き、正答率を記録してください。
| 現在地 | 調整の目安 |
|---|---|
| 完全初学者・正答率40%未満 | 表の時間を基準にし、財務と経済を先に開始 |
| 簿記2級程度・会計実務あり | 財務を30〜50時間減らし、法務や運営へ移す |
| IT実務あり・情報が70%超 | 情報を30時間程度まで圧縮し、維持演習だけ行う |
| 企業経営理論などが60%前後 | インプットを増やさず、過去問の誤答分析へ移る |
4週間ごとに過去問30問で測り直し、60%を安定して超える科目から、40%台の科目へ週1〜2時間を移します。科目合格があるからこそ、取れる科目を確実に60%へ乗せる判断もできます。
よくある配分ミスは3つ
一つ目は、7科目を曜日ごとに均等配置することです。財務を週1回90分にするより、15分を週6回にした方が計算手順は定着します。二つ目は、好きな科目を80点まで伸ばし、苦手科目を30点台で放置すること。月1回は全科目を採点し、40%未満が出た科目を翌月の最優先にします。
三つ目は、暗記科目を春までに終えたつもりになることです。法務・情報・中小は、5月以降に「当日・3日後・1週間後」で同じ誤答を解き直します。時間数は計画の入口にすぎません。最後は、科目別の正答率と足切りリスクで配分を直してください。
学習アプリ『診断士RoadMap』について
本ブログは、学習アプリ『診断士RoadMap』の運営元であるTechAthletesが運営しています。科目別演習、AIによる作問・解説、学習進捗の可視化、忘却曲線ベースの復習により、どの科目へ次の30分を使うか判断しやすくなります。診断士RoadMapは無料で始められます。まず7科目の現在地を記録し、配分を調整する材料として使ってください。
診断士RoadMap中小企業診断士の独学・科目別の勉強法・2次試験対策を、合格までの地図としてまとめる公式ブログ。
診断士RoadMap を無料で使う →
- PaperLens — AI活用支援など、診断士としての引き出しを増やしたい方向けのAI/技術解説メディア(購読制)。